野鳥救護日記
野鳥の救護について
先日、ヒヨドリのヒナがきました。
このヒヨドリは元気いいっぱいでした。
誤認救護、いわゆる『誘拐』ってやつでした。
毎年何件かあるのですが、
連れてこられる方は、「雛が落ちてる!!鳥がかわいそう!』と思って連れてこられます。
しかし、この優しさは、鳥にとっては迷惑でしかないのです。
人が誘拐することも『自然淘汰』だと言ってしまえば、そうなのかもしれませんが、
救護された方も、良かれと思ってされているので、
自分がしたことが鳥にとって、良くないことだったと知れば、あまりいい気はしないでしょう。
もちろんケガをしていたり、巣立ち前のヒナが落ちている時には、助けが必要なこともありますが、
羽毛がしっかりと生え、ピョコピョコと地面をジャンプしている雛鳥は救護対象ではありません
私も動物病院でたくさんのヒナを育て、放鳥してきましたが、
人ができることは本当に限られています。
ヒナに、エサのとり方も、天敵から身を守る方法も、雨や風から身を守る方法も、
長距離を飛ぶ方法も教えてあげられません。
少しでもたくさんの人に正しい知識が周知されますように
ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)
動物看護師:たづみ