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ときわの広場

    神経外科2 犬の椎間板ヘルニア2

    あけましておめでとうございます
    岡村です。
    2014年になりました。
    楽しみにみていただいているとのお声も多く聞きますので、
    今年は、もっとざっくばらんなブログも頑張ろうと思っています

    さて、今年最初に登場するのはぴあのちゃん。
    年末に、後肢麻痺が発症してしまいました
    排尿障害を伴う深刻な脊髄のダメージが疑われ、
    入院しての内科管理を行いましたが、残念ながら、よくなりませんでした。

    Cimg4144

    足が麻痺してまっすぐに伸び、腰がもうあがらず、尻もちをついてしまっていました

    わんちゃんがこうなってしまう理由はたくさんありますが、
    椎間板ヘルニアが有名です。
    確定診断には、脊髄造影検査、CT検査、MRI検査が効果的で、
    椎間板ヘルニア以外の理由も探るにはMRIが最も有効でしょう。
    どの検査を受けるかは、年令や発症時の禀告、他症状などから総合的に判断します。
    当院では突出部位の場所を決めるためにまず、脊髄造影検査を行っています
    単純エックス線撮影では脊髄が見えませんので、造影剤を脊髄腔に流してエックス線で可視化する方法です。
    場所が決まれば、そのまま手術へ移行することも可能です
    手術は片側椎弓切除術を行います。
    脊髄の圧迫を解除し、突出したヘルニア物質を摘出する手術です。
    外科が必要な急ぐべき流れなのか、内科で行くかをよく相談します。

    ぴあのちゃんは、リハビリもよく頑張り、
    腰が上がった時には、飼い主さんと一緒に喜びあい
    日に日に良くなって行く様子がとても嬉しく、

    Cimg4201

    退院のとき、飼い主さんの待つ方へ歩いていってくれました。
    この喜びはほんと、仕事冥利につきます
    動物の頑張る力には感服しちゃいます
    よかったね、ぴあのちゃん

    Cimg4204

    椎間板ヘルニアは、重症例では腰がたたなくなるため、
    放っておけないことは一目でわかります
    もし、発症してしまったら、
    それ以上、悪くならないよう、ケージかキャリーにいれっぱなしで安静に過ごしながら
    病院に走ってもらうことが大切で、抱っこなどは避けた方がよいと考えています

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