院長のつぶやき
動物の歯医者さん
こんにちは、岡村です。
この仕事ではよくあることですが、
勉強していると、その分野で困った動物が患者さんとして見えられます
最近では、歯科学のシリーズセミナーを受講しています。
復習、知識の補充、知見のアップデートに役立ちます。
自分自身も、歯医者さんに行き、大変助かっていますので、
歯の痛みに関して敏感でいてあげたいと思います
歯科治療は、スケーリング、ポリッシング、ルートプレーニング、キュレッタージなど
による歯垢除去、歯肉再生による病状進行を予防する歯科治療が基本です。
しかし、歯肉炎から歯周病となり、骨を溶かすまで進行する恐い歯科疾患。
臭いがするだけならまだしも、歯根周囲の膿瘍形成、瘻管形成、顎骨骨折
まで進行することもあります。
診断には歯根部のエックス線撮影が有効です。
全身麻酔の影響下での治療になりますので、処置室はこんな感じになります。
エックス線装置に、全身麻酔に必要な気化器や監視モニター、超音波スケーラー、マイクロエンジンなど
かなりの重装備歯医者さんとは違うイメージです。
ここまで歯垢がついてしまうと、歯周病が強く疑われます
この子は、多根歯の抜歯が必要でしたので、マイクロエンジンで歯を分割する抜歯術を適応しました。
今日はわんちゃんでしたが、猫ちゃんやフェレットさんでも同様の治療を行います。
動物さんも我々と同じように、歯と歯茎が痛いと思います。
重篤に進行する前に、「口が臭い」をほっとかないことがとても大切です
何よりも、予防歯科として、歯磨きをしてあげられるわんちゃんに育てていくことが
飼い主さんの腕のみせどころですね