しこりがある犬の症例犬の診療
わんちゃんの乳腺腫瘍
こんにちは。岡村です。
オリンピックでは、レスリングが強いですね~。W金メダル!
柔道が残念だっただけに、嬉しい快挙です。
今回も女性の活躍が光っています。
まだまだ、バレー、サッカー、レスリングなど期待できる競技が待っています。
眠れない夜です
女の子のわんちゃんは高齢になると、女性ホルモンが影響する疾患が増えてきます。
今日ご紹介し、注意を促したいのは、わんちゃんの乳腺腫瘍についてです。
男の子でもできるようですが、僕は幸いに診た事はありません。
見た目の形態は小さな乳腺部のしこりから巨大なしこりまで、
病理組織学的にも幅広い腫瘍が確認されています。
すぐには体調に影響をおよぼさないので、なかなか気づかなかったり、
きづいていても、放置するなどで、来院された時にはとてつもなく巨大化していたりします
さて、ざっくりした話ですが、
こいつは、自壊といって、はじける運命にあることも多く、
はじけると、出血・化膿・悪臭などで、わんちゃんはもとより、飼い主さん自身の
生活の質を落とさせてしまいます。
しかも小さくても、中には悪性腫瘍に分類され、転移し、命を脅かすやつもあります。
治療方法は外科治療として、乳腺の片側全摘出や、両側全摘出、部分摘出などが適応になります。
その子の生活の質を守り、かつ生かすための術式を選択します。
詳しい話はまだまだありますが、
乳腺部にできたしこりは、放っておいていいことありません!
日頃からお腹をさわってしこりを確認してあげてくださいね
お腹を平気でさわらさせてくれる子になるよう、日常のスキンシップの仕方にも工夫がいる場合もあります。
当たり前にできる子とそうでない子がいます。
パピークラスでは、そういったことも教えてもらっています。(詳しくは他の日のブログで)
目や耳、歯、お腹などどこを触ってもへっちゃらなわんちゃんに育てるわけです。
このクラスは、その場だけではなく、健康管理など総合的な視点から、
わんちゃんを家族に迎えるということに対して
真剣に楽しく取り組んでいただける場として提供させていただいています
最後はパピークラスの宣伝みたいになってしまいましたが、みなさんのわんちゃんも
しこりできちゃってないかなぁ~という目線で一度、おなかや背中をさわってみてあげてくださいね。
そして心配があれば必ず獣医さんに相談してください。