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ときわの広場

    泌尿器科2 猫の下部尿路疾患

    こんにちは、岡村です。

    ずいぶん寒くなってきました
    日が暮れると、もう半袖で外にいられないくらいですね。
    寒くなると増える疾患に、猫ちゃんの泌尿器系疾患があります

    中でも、尿路閉塞の状態は腎後性の高窒素血症(尿毒症)を導き、致命的となります。
    おしっこをしたいのに出ないことは、それが半日であったとしてもとても辛いものです

    この疾患を例を交えてお話したいと思います。
    尿がでていない状態をエコーでみてみるとこんなふうに見えることがあり、

    20131022_173851

    左側の丸く黒い膀胱から、右側の細い尿道へと至りますが、
    尿道には白い障害物が並んでみられています。ちょっとわかりにくいですね
    この白い物が尿道全域にたまり閉塞物となって、おしっこを出せなくしてしまっています

    尿道カテーテルをいれると、ガリガリと手応えを感じ、
    エコーで白くみられた障害物は実際にはこれです

    20131022_173925

    カテーテルに沿ってみられる塩の結晶みたいなものがそうです
    顕微鏡でこれをみてみると、

    20131022_174029

    結晶物があることがわかりました
    これはストラバイトという結晶で、よくみられるものなのです。

    治療は、このようなカテーテルによる導尿と、尿道・膀胱を掃除することを緊急的に行い、
    次いで食事管理も必要です。
    状態によっては入院管理も必要となってしまいます。
    何度も繰り返す場合は外科手術も考えなくてはいけません。

    いかんせん、発生と再発の多いこの疾患
    飼い主さんの中には、
    最初から食事に気を遣うなど、気をつけていらっしゃるかたも多くおられます
    しかし、一旦罹患した場合、油断していると、
    またかわいそうな目にあわさせてしまいますので、油断大敵です
    発症してしまうと、
    何回もトイレに行く様子があるのに、尿がほとんど出ていないという状態に
    早く気づいてあげられるかが大切になります
    完全な予防が難しい疾患だけに、早期発見にと努めたいですね

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