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ときわの広場

    デグーの健康管理

    デグーは、よく懐き愛情を注ぎやすく、愛玩動物として人気があります。

    ただ、医療情報が少なく、またパワフルに素早く動くため、

    保定も難しく、獣医師泣かせなところもあります(泣)。

    そんなデグーさんに関することです。

    当院の診療でも診断機会が多いのが歯の疾病です。

    2週齢から11歳齢までのデグー300頭の疾病を集めたオーストリア発の研究論文(2011年)においても、

    歯牙疾患の罹患率は第1位の60%にのぼり、歯は、デグーの健康管理上大きなポイントとなっていることがわかります。

    当院での診療機会が歯とほぼ同じくらい、あるいはもっと多い印象があるのが、「脱毛」です。

    先の論文では皮膚病の一つに含まれ、第2位の37%の罹患率で、実経験より少なさを感じます。

    論文ではさらに、眼疾患、消化器疾患と続いていきます。

    2011年のこの論文で第8位に4%でランクインしていた糖尿病は、

    近頃では、症状のあるデグーと遭遇することも減ったように思い、時代の変遷を感じます。

    また同率で肥満がランクインしていたことから、糖尿病と肥満の関連が考察されます。

    耳の疾患は第10位で1.7%の罹患率で鼻疾患(5.3%)よりも少ない統計結果でしたが、高温多湿な日本では耳疾患は実際はもう少し多いかもしれません。

    また、熱中症が0.33%で発生していましたが、私も過去に遭遇したことがありますし、日本で飼育する上では耳疾患同様、注意すべき疾患と思われました。

    小動物は部屋から出ませんので、疾病に関して、お国柄的な特徴があるかもしれませんね。

    症状と血液検査や画像診断検査によって、腎臓病、骨関節疾患、生殖器疾患などが判明することがあります。

    これらは 1.33%〜9.33%の罹患率で、こういった検査も大事であることがわかります。

    日本においても、この論文のように疾病傾向がつかめれば、飼育管理において注意すべきことや

    診察の上で重点的にチェックすべきことが明らかになるかもしれません、が、

    300頭はなかなか達成できる数字ではありません・・・。

    デグーの健康診断をお考えの場合は、

    上記のような場所に異常がないかを診察してもらいつつ、まずは糞便と尿の検査をおすすめします。

    尿糖の確認は液体でなくとも、付着しているものでも可能なことがあります。

    しかし、血液検査や画像診断検査を行うことは、もしかしたら鎮静処置が必要になるかもしれません。

    細かいところは省いたお話でしたが、デグー飼いの皆さんに

    健康管理を身近に感じてもらえたらなと思う次第です。

     

    ときわ動物病院 岡村

    参考文献

    V. Kekl, K. Hauptman, Z. Knotek, Diseases in pet degus: a retrospective study in 300 animals. Journal of  Small Animal Practice(2011) 52, 107 -112

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