動物看護師のつぶやき
災害時の備え ーペットはどうしたら?ー
災害時の備え~ペットを連れて~
あまり嫌なことを考えることが好きではない私ですが、
日本に住んでいる限り、天災の可能性は必ずついてまわります。
・もし、地震が起きたら…
・もし、津波が来たら…
・もし、地崩れが起きたら…
・もし、大雨が降ったら…
など真剣に考えたことがありますか?
私自身、小学生の時に阪神淡路大震災を神戸で経験しました。
いざ!!!というときにすぐに持っていけるように備えておきましょう!!
人用の災害グッズは売っていますが、ペット用のグッズはなかなか売ってないと思います。
なので、使わないことを祈りつつ、用意しましょう!準備しましょう!!
ここに書いてあることは、わんちゃん猫ちゃん用です。
他の動物さんも用意するものなどは、基本的には同じですが、その種に必要な物、必要な事のグッズは用意しておきましょう。
まず、災害時ではなくても基本的なことができていますか?
①首輪をつける
Q.お散歩の時だけつける!のではなく、家にいるときも常につけていますか?
インターホンが鳴って、来ている人にびっくりして玄関から出て行ってしまったり、
家族が出て行く時について出てしまったり…など予期せぬ時に予期せぬことが起こることもあります。
Q.サイズは合っていますか?
苦しそうと、首輪をゆるゆるにしてはいませんか?
指2本入ればOKです!
苦しそうに見えても苦しくはありません。
引っ張っても抜けないか必ず確認しましょう。
逃走時に誰かにリードをつけてもらっても、ゆるゆるだと抜けちゃいます。
飼い主さんとお散歩に行く時には、踏ん張って「いやだ~~!」ってならなくても、
知らない人にリードを持たれたら、踏ん張ってついてこないことはよくあります。
その時に無理に引っ張ると、首輪が抜けちゃいます。
そしたら、その後は首輪もついていない状態で、飼い犬か野犬か捨て犬か分からなくなってしまいます。
私もホテルで預かっているわんこでヒヤッとした経験があります!
(リード2本で行っていたので、抜けても大丈夫なんですけど、焦ります!!)
②迷子札と狂犬病の鑑札を首輪につける
迷子札は見ればすぐに、飼い主に連絡することが可能です。
以前、首輪の裏に電話番号を書いているという犬がいました。
緊急の事態で、首輪を外すということはその子の唯一の情報を外すということ。
飼い主さんは、どんな時に連絡して欲しいのかを想定して、連絡先を提示しなくてはいけません。
パッと見て分かるところに書きましょう!!つけましょう!!!
狂犬病の鑑札と済票はつけることが義務付けられています。
これも飼い主の最低限のマナーだと思います。
鑑札の番号を調べれば、飼い主を特定できるのでつけてあげましょう。
小型犬でプラプラしているのがジャマな場合は、縫い付けたり、
ジャマにならないようなグッズもあるようですよ。
うちの子きちんと狂犬病ワクチン打っています、登録していますというアピールにもなります。
③マイクロチップを入れる
これは義務ではありませんが、入れておくに越したことはないと思います。
首輪に迷子札と鑑札をつけていても、首輪が切れたり抜けたりしては全く意味を成しません。
その点マイクロチップは、外れることはありません。
しかし、せっかく入れているのにマイクロチップの登録をされていないという方が稀にいます。
マイクロチップを入れたら、
この番号は○○さんのところの犬で、連絡先は×△のいうことを管理会社に登録しないと意味がありませんのでご注意を!
マイクロチップは入ってるけど、どこの誰の子かわからない状態になります。
そして、登録内容(住所や電話番号など)が変わったら、必ず連絡しましょう。
そしていざ災害時の避難することが必要となった際のこと
一緒に避難しましょう!
環境省もそう言っています。
しかし現時点で日本中の自治体全てが、態勢を整えているわけではありません。
☆自分の地域の現状を調べておきましょう
そして、
準備しておく物は、
☆5日分程度のフードとおやつ
☆ペットシーツ
☆トイレ砂、トイレになるような入れ物(猫)
☆水、水入れ
☆リード(予備も)
☆タオル
☆飲んでいる薬
☆クレート
☆動物の全身が写った写真
もしいなくなった時には、コピーして張り出すことができます。
これは備え用と、常に飼い主さんが持っておく用がある方がいいでしょう。
家にいるときに災害が発生するとは限りません。
飼い主が外にいるときに災害に遭い、犬や猫は自力で逃げたけれど、探す術がない…
なんて事にならないように。
準備しておくこと
☆クレートトレーニング
狭いところに入ることに慣らしておく。
クレートを落ち着くことができる、好きな場所にしておくことがとっても大事です。
☆色々な環境や人に慣らしておく
一緒に旅行に行ったり、電車に乗ったり、車に乗ったり、様々な経験に慣らしておきましょう
外が怖い、飼い主さんしか触れない、他の人をとても怖がる!なんてことのないよう
日々、飼い主さんが一番だけど、他の人も大丈夫だよ!って子にしておく方がいいでしょう
案外、いざという時には状況に慣れていくるということもあるようですけどね
☆基本的なトレーニング
体を触られることを嫌がらなかったり、トイレトレーニングなど基本的なことが
身についていると、いざという時にも犬も人もラクチンです
あとは、携帯電話やスマートフォンにメモしておくと便利なことがあります。
☆混合ワクチン、狂犬病ワクチンの接種日を記載しておく
狂犬病の登録番号やマイクロチップの登録番号も記載している方がよいでしょう。
☆処方されている薬の名称と容量を記載しておく
特に心臓疾患やてんかんの薬などはメモしておくと良いようです。
これはきっと人も同じでしょうね。
処方食を使っていて覚えられないようでしたら、これも記載しておきましょう。
そして、家にフードやペットシーツ、トイレ砂など備蓄を多めに置いておくことが良いそう。
これだけ書きましたが、結局本当に避難する時には、人の避難グッズと動物を持つと他に持てるものなどしれています。
もしかしたら、お子さんもいたりすれば、着の身着のままになるかもしれません。
避難所から一時的に家に戻ることできたら、必要なものを取りに戻ることができます。
それでも、一応必要なものをリュックなどに入れてすぐに持ち出せる場所に置いておきましょ
備えることで大切な家族が守れますように…
他にも「コレあったら便利!」「備えといたらいいで!!」というものがありましたら、
ぜひ教えてください
ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(お電話のかけ間違いには注意してください)
動物看護師:たづみ