院長のつぶやき
女の子のウサギさん
こんにちは。岡村です。
今日は中高齢を迎えたウサギのすみれちゃんのお話です。
ウサギさんには、よく見られる病気がいくつかありますが、
中でも、毛球症、歯牙疾患、スナッフル、生殖器疾患に関しては
飼い主さんも気になっているところかと思います
すみれちゃんは別件で相談に見えられたのですが、下腹部の触診でしこりがみつかりました。
子宮にできるしこりは癌であることもあるので、もちろん早期発見、早期治療にこしたことはありません。
エックス線撮影、超音波断層検査、血液検査、血圧測定などの検診ののち、
飼い主さんは病変化した子宮と卵巣を摘出する手術を決断されました。
酸素化、輸液など十分な準備をしたのち、手術を実施しました。
手術は無事成功し、容態は安定していました。
ところが、翌日になってもほとんど食べません
強制給餌などをしながら看護しますが、悪いところは他にみられないので、おうちに一時帰宅。
次の日、来院したすみれちゃんの表情が見違えるくらいよくなっています!
「食事もたべました」とのご報告。嬉しい
やっぱりおうちが一番ですね
はれた表情でほっとしたすみれちゃん、改めて退院おめでとう!!
この疾患は癌だったり、子宮に穴があいて腹膜炎をおこしたりするなど危険な場合も多くあります
中高齢を迎えたウサギの飼い主さんは、手遅れになる前に、早期発見を目指して
定期的に病院で健康診断を受けさせてあげてくださいね