院長のつぶやき
大学での講義
6月末に大阪公立大学獣医学部1年生の専門授業「獣医学概論」の講義に行ってきました。内容は『臨床獣医師の役割』。今年の1年生の学年担任が私の出身研究室の教授であった縁での実現です。
農水省実施のアンケートでは、入学時に実に51%の1年生が小動物臨床を目指しています。ところが、5年生となった時点で小動物臨床を目指す割合は41%まで低下しています。代わりに公務員を目指す学生はわずか数%だったものが、大きく割合を伸ばしていました。アンケートによると、これはワークライフバランスが重視された結果でした。そこで、初々しい学生さんに、小動物臨床の実際のお話をする中で、学生が就職先に求める項目、例えば、ワークライフバランスの実際のことや、成長できるか、世界で活躍できるかなどの生の声を届けることを目的に講義をしました。
また、僕の生きる道と題して、個人的な大学入学以降の紆余曲折的なお話をし、今現在私がどのように考えており、ホームドクターとして大切な心構えを5点ほどあげ、どういったやりがいがあるのかに関して自分なりの見解をお伝えしてきました。
学生さんたちにとって良いお話になっていますことを願います。
お世話いただいた、獣医統合生理学研究室の森山教授、貴重な機会をくださり、大変ありがとうございました。