エキゾチックアニマルの症例エキゾチックアニマルの診療ハムスター
エキゾチック診療科8 ジャンガリアン・ハムスターの増殖性腫瘤
こんにちは、岡村です。
巷でよくみられるハムちゃんにはゴールデン、ジャンガリアンが圧倒的に多く、
たまにロボロフスキーをみかけるくらいです。
つばらな瞳がとても魅力的で、その動きをみていても、なかなか飽きることがなく、
かわいらしい姿に魅了されます
ハムスターアニメなどもありましたが、昔から今まで、
お子さんが飼育されていることも多く、非常に飼いやすい動物です。
お腹の脱毛が理由で受診されたジャンガリアンのキングくん。
お腹に大きなしこりがあることがわかりました。
よくご相談した結果、
本人の生活の質をおとしめているのならば、切除することとなりました。
手術にもよく頑張ってのりきってくれました
この腹部のしこり、ジャンガリアンハムスター独特の病変です
ジャンガリアンハムスターは、増殖性腫瘤というしこりができてしまいます。
日本では、東京大学や日本大学から発表された文献があり、
男性ホルモン依存性に増殖する皮膚腫瘤です。
切除後は、術前に比べると動きが活発になったとのことでした
この腫瘤は良性の病変であることが多いのですが、
生活の質をおとしめる可能性はあります
同じようなしこりがあるハムちゃんについて、
全てが同じ腫瘤ではありませんが、
治療方針については十分ご相談する必要があり、
今回、とても喜んでいただけて、やってよかったです
キングちゃんよく頑張りました