エキゾチックアニマルの症例エキゾチックアニマルの診療ハムスター
エキゾチック診療科5 ゴールデンハムスターの心・呼吸器疾患
こんにちは、岡村です。
先週末は岸和田の花火大会
帰り道の自転車で、国道26号線からちらっと見えました。
少し雨がパラついていたのですが、見物客のみなさんは大丈夫だったのでしょうか。
蝉や花火は夏の風物詩となり、かの松尾芭蕉の句が思い出されます。
動物病院でも熱中症や心疾患など夏を感じる疾病が増えてしまいます
特にチンチラの飼い主さん、外飼いのわんちゃんの飼い主さんは
熱中症には十分に配慮してあげてください。
室内でも、ハムスターやウサギ、デグーなどの小動物や、猫ちゃん、わんちゃんも発症してしまうことがあります。
自宅に返ってきて暑いなと思ってしまうような環境に、動物を留守番させておくことは危険です
必ず新鮮な水の用意と空気の循環はしてあげてくださいね。
扇風機だけで物足りない時にはエアコンも必要です。
ポカリみたいに、電解質をサポートするような製品も利用できるかもしれません。
ゴールデンハムスターは、高齢になると心・呼吸器の疾患が発症することがあります。
元気ない、血色が悪い、息苦しそう
こういった場合にはエックス線撮影で病態が理解できることがあります。
上のエックス線は病態を抱えている子です。心肥大、肺炎、肺水腫、腫瘍など心・呼吸器疾患が考えられます。
下は比較のための写真です。
投薬管理によって、息苦しさをおちつけてあげることで、ハムちゃんの生活は楽になるでしょう
動物にも快適な生活を提供してあげて、この暑い夏をのりきりましょう
人も我慢せず、熱中症にはきをつけましょうね。