ときわの広場

肛門科1 犬の会陰ヘルニア

犬の診療犬の症例

こんにちは、岡村です。

今回のお花は、ひまわり(もうあるのですね!)、パイナップルなど
夏を先取りしたような元気いっぱいな感じになっています。
こういう組み合わせは、見てて楽しくなります

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今日は、以前に少しだけ紹介した、会陰ヘルニアという疾患を知っていただこうと思います。
ヘルニアとは、簡単にいえば、内容物が飛び出した状態のことを言います。
脂肪も含めた各種内蔵は、所定の場所で正しく納まっているべきで、
これが飛び出してしまうと、症状をみせます
椎間で椎間板物質が飛び出せば、椎間板ヘルニア
会陰部で腹腔内の内容物が飛び出せば会陰ヘルニア
鼠径部で腹腔内の内容物が飛び出せば鼠径ヘルニア
ヘソで飛び出せば、臍ヘルニアなどと名前が付けられます。

9歳をこえた頃に、おしりの横がぽっこりと膨れてきて、便秘になったりしぶりがみられたりします。
たいてい、会陰部が腫れている事を心配して来院されます。
腹圧の上昇、会陰部を閉鎖する筋肉の脆弱化、ホルモンなどが関与して、
会陰ヘルニアが発生します。
膀胱がこのヘルニア内容物に含まれる場合は、とても危険です
この疾患の約20%でこの状態になってしまっています。
排尿障害を伴い、とても辛い思いをし、
放っておくと死んでしまいますので、緊急的な処置が必要です
また、会陰部の腫脹には、腫瘍の鑑別も必要です。

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治療前の状態です。
お尻丸出しでかわいそうということで、横からの写真です

この疾患は、ヘルニア孔を閉鎖するための外科治療と、
食事や内服薬で管理する内科治療があり、食事や薬が必要になります。

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外科治療では、いくつかの合併症に注意が必要です。
写真は外科治療をしたわんちゃんで、術後は快便とのことです
被毛もサマーカットで違和感がありませんね
この疾患に罹患してしまった場合、
高齢での手術になりますので、よく相談していただき、
生活の質をいかにして守ってあげるかを決めてあげてくださいね

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