ウサギ専門診療科22 トレポネーマ症
うさぎ
今日はトレポネーマ症についてのお話です。
別名、スピロヘータ症、うさぎ梅毒とも呼ばれ、
Treponema paraluiscuniculiという病原体による感染症です。
ウサギさんから人には感染しません
ウサギさん同士では交尾によって感染するので、
基本的には性病です。
しかし、お家で飼われているウサギさんの場合、
母子感染といって、母から子へ妊娠・出産・授乳時に
感染したと考えられるケースがほとんどです
症状は、鼻や口の周りが赤く腫れたり、
かさぶたができるような皮膚病変が出ます
陰部や肛門の周囲にできることもあります。
痒みや痛みはあまり出ません
鼻周辺に皮膚病変が出た場合は、
くしゃみも出ることがあります
お薬で症状は劇的に改善するので、
それほど怖い病気ではありません
ただ、ストレスがかかると再発するので
ストレスのかからない環境作りも大切ですね
最近では、トレポネーマ症のウサギさんは
だいぶ減っているように感じますが、
もしも、写真のような症状がみられた場合は、
早めに受診しましょう
ときわ動物病院
ウサギ専門診療科
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
TEL072-493-6710
https://www.tokiwa-v.com