ときわの広場

汗・雨・梅・馬☆

動物看護師のつぶやき

こんにちは。赤堀です。先週土日、WJVF(West Japan Veterinary Forum)という学会に参加してきました。動物看護学、麻酔学、皮膚病学、腫瘍学、経営学…などなど様々なセッションを丸二日みっちり聞いて、獣医療も人医療も日々進化していく中、医療人として日々勉強することの必要性を実感しました!
休憩時間には懐かしい顔に再会したり、学会実行委員長の某先生がステージで見事なエンターテインメントを見せてくれたり(笑)、刺激的な2日間でした。
学んだことを日々の診療にいかしていけるよう、これからまたがんばっていきます 🙂

さてさて、気づけば7月も後半、そろそろ梅雨明けるかな〜

で、この時期聞き飽きてしまいそうな「熱中症に気をつけましょう」というフレーズ。狼少年現象になってしまいそうなので、今日はちょっと見方を変えて、理科っぽくお伝えします。

熱中症とは体に熱がこもって高体温になってしまっている状況ですが、体の熱を外へ発散するしくみには、熱放射、対流、蒸散があります。お腹を冷たい床にべたーっとつけたりして、温度の低い壁面に熱が移動していくのが熱放射。冷たい風が吹いたりして、皮膚から空気に熱が移動していくのが対流。そして水が蒸発する時の気化熱によって熱を逃がすのが蒸散性の放熱です。
代表的なものは発汗ですね。体重70kgの人が100ml汗をかいたときの気化熱は、体温を1度下げる熱量に相当します。汗がかけなかったら、たちまち熱がこもって熱中症で倒れてしまい、マラソンなんて走れません。

しかし!人と違い、動物の多くは全身が毛に被われ、汗腺もないので汗をかきません。かわりに、例えば犬は舌を出してハァハァと速い呼吸(パンティング)で気道から水分を蒸発させて放熱しています。
だから、気道の狭いブルドッグなどの短頭種や、呼吸器疾患を持った子は熱中症に注意が必要なんですね。
また、湿度が高ければ水は蒸発できません。カンカン照りの真夏日だけでなく、ジメジメ梅雨シーズンも熱中症に注意が必要なわけです。

余談ですが、動物の中では珍しく、人以外に馬も体から汗をかきます。なんと!競走馬は1レースで10リットルもの汗をかくそうです。なんて健気な競走馬たち。
ちなみに馬は体に毛がありますが、その被毛をつたって放熱効果を高めるように、汗には界面活性成分(糖タンパク)が含まれていて、擦れると石けんのように白く泡立ちます。競馬場のパドックで白い汗をいっぱいかいてる子は要注意? 😆

さてさて、アツい夏がやってきます!
ペットの熱中症を防ぐためにはその子の目線に立って、環境温度を考えたり、体の仕組みを理解しておくことも大事ですね!
先日、御影石のひんやりプレートがお気に入り、というウサギちゃんがいました。暑さ対策や、介護グッズなど、飼い主さまだからこそ知っている工夫や情報も私たちの勉強になりますので、よかったらぜひ教えてください。

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