ときわの広場

ウサギ専門診療科77 肝膿瘍

うさぎの診療うさぎ専門診療科

今日は肝臓にできた膿瘍のお話です。
膿瘍とは、被膜で覆われた膿の袋のことです。

ぷー太くんは、ホーランドロップの男の子。

優しい性格のとっても良い子です

急に食べなくなってじっと動かなくなり
慌てて病院に駆けつけると、血液検査で
肝酵素値が測定限界を超えるほどの高値で即入院
…を何度も繰り返していたそうです

当院でレントゲン検査を実施したところ
胃の横に膿瘍らしきものがあることが判明しました

しばらく経過観察をしていましたが
飼主様とのご相談の結果、外科手術になりました。

お腹を開けてみると、肝臓と十二指腸の間に膿瘍があり
丁寧に剥離して取り出しました

摘出後に半分に切り開いた膿瘍の写真です

病理検査の結果では『肝臓からできた膿瘍』
という診断でした

何らかの理由で血液に乗った細菌が
肝臓に入り込み膿瘍を形成したと思われます。

また、同時に実施した肝臓の病理検査では
慢性の肝機能障害であることが分かりました

肝臓に障害がある状態では術後の回復も時間がかかります

飼主様は入院中も足繁く面会に来られては
ぷー太くんにエールを送り続けていらっしゃいました

その温かい応援がぷー太くんに伝わって
なんとか退院できるまでに回復しました

その後、数ヶ月にわたってお薬を続けていますが
よく食べ元気にしてくれています

病気はすぐに治るものばかりではありません。
長期的なお薬が必要になることもあります。
そういう時こそ、飼主様の深い愛情が
病気を乗り越える一番のサポートになると
改めて感じました

ときわ動物病院
ウサギ専門診療科
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710

獣医師 樋口

 

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