ときわの広場

動物福祉と動物行動学に基づいた動物看護のお話

動物看護師のつぶやき

動物看護師のたづみです。

前回も少し『動物の福祉』について書いたのですが、
今回はもう少し詳しく書きたいと思います。

いつになく堅っ苦しい書き方になりますが、内容が内容なので許してください。。。

動物福祉とは、アニマルウェルフェアとも呼ばれており、福祉とはつきますが介護や医療などとは全く関係ありません。

動物福祉に関わる動物とはペットとして飼われている愛玩動物だけが対象ではなく、
動物園などの展示動物、牛や鶏などの産業動物、研究施設などの実験動物、野生動物が対象となります。

それらの動物にできる限りストレスを減らした生活をさせることが動物福祉であると私は考え、日々仕事をしています。

動物福祉の基本は5つの自由(5フリーダム)と言われています。
世界獣医学協会に記載されています。

①飢え・渇きからの自由
その動物にあった適切なフードが適切な量与えられているか
いつでもきれいな水が飲めるか

②不快からの自由
その動物にとって適切な環境が用意されているか
清潔な環境が用意されているか
雨風や炎天を避けられる環境か

③痛み・傷害・病気からの自由
病気にならない為の予防や健康診断がされているか
痛みや外傷などに対してのケアができてるか

④恐怖・抑圧からの自由
恐怖や精神的苦痛・多大なストレスがかかってはいないか

⑤正常な行動を取る自由
その動物が正常な行動を表現できる自由な空間が・適切な環境が与えられているか
その動物が、その動物特有の習性に応じて群れ、あるいは単独で飼育されているか

の5つです。

そして動物福祉は動物の権利とは異なり、『殺すこと』を否定はしていません。
止むを得ず動物を殺さなくてはいけない場合には、なるべく苦痛を伴わない方法を選択しましょう ということが今の最先端の情報かと思われます。

特に産業動物などはそうですよね。
他の動物を食べて生活している以上避けては通れません。

そして、昨今「問題なのでは?」と言われているものの代表が、『ファー』や『フォアグラ』
(もっとたくさんありますけどね。。。)

羽も広げることができないような環境で飼育されていたり、とても安楽とは言えない殺され方をされているようです。
(私も現場を見たわけではないので、間違っていたら教えてください)

そんなわけで、小難しい情報を書きましたが、
実際、当院では産業動物のようなシビアな状況になることはありません。
でも、『その動物にとっての快適』をできるだけ、提供できるよう心がけています。

それは耳掃除などの処置、採血やレントゲンなどの検査、預かって入院など
どんなことをするときにでも、この子にとって一番ストレスが少ない方法は?と考え行っています。

同じことをするにしても、動物の種類が異なれば、快適は異なるかもしれません。
同じ動物でも個々によって異なることもあるでしょう。

入院した場合では、慣れない場所で知らない人に世話をされるだけでもストレスですからね。。。

その動物の習性や特性を学び、
入院する場合ではその動物の生活習慣などをしっかりと飼い主さんに伺い、
できる限り快適でストレスの少ない環境を整えたいと思っています。

エキゾチックアニマルと呼ばれる動物たちが来る当院では、
その種の特性をどれだけ理解・把握しているかがとっても大切です。

どこ原産なのか、どんな食べ物を食べるのか、群れ生活なのか、単体生活なのか…などなど

そして私は大阪府の野生動物リハビリテーターでもあるので、『野生動物』の医療や看護にかかるストレスにも目を向けています。

行動学を学び始めてからは『わんちゃんの適正な飼育方法』についてお伝えすることが多くなりました。
飼い主さんが『正しい』と思い、その子の為を思い行っていることが、実は間違っていたということもあります。

単に甘やかしたり、過剰に可愛がるのではなく、その動物の特性をきちんと理解し『適切』を提供してもらえればと思います。

学ぶことはつきませんし、動物看護も”100%完璧っ”となることのない職業なので、
とてもやりがいがあり、元気になっていく動物を見ているとモチベーションが上がります。

そんなわけで、これからも皆さんにいろんな情報がお届けできるよう日々勉強していきたいと思います。

動物福祉と動物行動学に基づいた動物看護のお話でした~

もしこのブログを読んで、『うちの子の飼い方ってこれでいいんかなぁ?』って思われた人がいらっしゃったら、
いつでもお気軽にご相談くださいね~~

ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
動物看護師:たづみ

 

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